福島市 村上耳鼻咽喉科医院

村上耳鼻咽喉科医院

2016

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医院概要

医院名 村上耳鼻咽喉科医院
院長 村上 正文
所在地 〒960-8018 福島県福島市松木町1-23
TEL 024-534-3387

アクセス

※周囲の道はやや狭く一方通行などもありますので下記の地図も参考にして下さい。

アクセス

濁った(色のついた)鼻汁が出る

1~2週間以内前
からであれば

急性副鼻腔炎
この鼻汁は化膿した、いわゆる「ウミ(膿)」ですので市販の風邪薬や鼻炎薬は効果が望めません。長引くと気管支炎や中耳炎を起こす原因になります。たかが鼻水と思い放置すると、慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)という状態になり治療に時間がかかる状態となってしまいます。また、急性でも頭痛や頬部(ほっぺた)の奥が痛む場合がありますが、その場合特に早期の受診をお勧めします。

1ヶ月以上前
からであれば

慢性副鼻腔炎
(いわゆる蓄膿症:
ちくのうしょう)
慢性化した状態を放置しておくと、炎症によりはれた粘膜が元に戻らなくなり手術が必要になってしまうこともあります。最近はよほど放置しなければ通院、投薬で多くが治ります。レントゲン検査で異常所見のある程度になっていれば投薬治療で最短で2~3ヶ月の期間がかかることが多いです。

透明でサラサラな鼻水が出る

数日前から急に、
体がだるい…などの
症状があるとき

風邪の前兆
涙目(目がウルウルする)や微熱(熱がなさそうでも体温計で測ってみてください。36度後半から37度前半なら微熱として要注意です)があれば風邪の前兆として市販の総合感冒薬があれば服用して睡眠を多くとってください。

毎年決まった
時期に起こる

花粉症
2月後半~4月であればご存知スギ花粉症、5~6月または9~10月のイネ科雑草の花粉症などもあります。最近は眠気を抑えたお薬など多くの種類のお薬がありますので自分に合ったお薬を試しながら探してゆきます。補強薬には漢方を良く使います。

一年中起こる

通年性
アレルギー性鼻炎
一年中、鼻水、鼻づまりがある場合、多くがハウスダスト、ダニにたいするアレルギーです。特に家でのハウスダスト、ダニ対策をしながら、それぞれの方に合う(効果のある)抗アレルギー薬を(試し)選びます。お薬で抑えてゆく対症療法ですが、簡易な体質改善療法が実用化にむけ研究されています。

気温の変化で
起こる場合

血管運動性鼻炎
気温の変化に過敏な体質と考えられます。季節の変わり目、朝晩の気温の変化する時、クーラー、暖房の出入りなどで起こります。

鼻づまり

鼻汁が透明、
サラサラ水の様

アレルギー性鼻炎
透明でサラサラな鼻水がでる」の項目をお読みください
血管運動性鼻炎
「透明でサラサラな鼻水がでる」の
血管運動性鼻炎」をお読みください

鼻汁が濁って
(色がついて)、
ドロッとしている

副鼻腔炎
濁った(色のついた)鼻汁が出る」の項目をお読みください

鼻汁が出ない

鼻中隔彎曲症
(びちゅうかくわんきょくしょう)
左右の鼻の真ん中の壁が曲がっているために起きます。左右の鼻づまりが交互に起こったりします。根本的な改善を望まれる場合は手術療法が必要になります。
乾燥性鼻炎
乾燥する時期、エアコンを長時間使用している時期などに多く、ジリジリした鼻の中の痛み、血液の混入とともにカサブタ(鼻カス)が出ることもあります。
副鼻腔腫瘍
多くは片方だけの鼻づまりです。悪性のものは出血も認めたりします。

臭いがしない

鼻づまりがある

アレルギー性鼻炎
鼻づまりによる単純なものであればアレルギー性鼻炎の投薬治療で改善します。
副鼻腔炎
鼻づまりによる単純なものであれば副鼻腔炎の投薬治療で改善します。

鼻づまりがない

嗅覚障害(神経性)
嗅覚神経の機能が落ちてしまうものです。風邪のあとにウィルスによる障害や過労、ストレスの影響を受けて起こることもあると考えています。

鼻出血、鼻汁に血が混ざる

鼻づまりがある、
乾燥した感じ、
ヒリヒリ痛む

乾燥性鼻炎
季節的に、また室内乾燥が強い場合に起こります。ジリジリした痛みや血の混じった少量の鼻汁やカサブタが出ることもあります。

特に一般的な
症状がない

単純な鼻出血
特に原因を認めず出るものです。小児では夏に血管の充血が起こりやすく起こる場合、年配の方では動脈硬化などを背景に出やすくなると考えられる場合があります。多くは局所の処置を繰り返し抑えてゆきます。
悪性疾患
(鼻腔または副鼻腔がん)
鼻腔や副鼻腔の悪性疾患が原因のこともあります。レントゲンやCT検査をしてゆきます。

「いびき」がひどい

小児の場合

3~4歳から小学校低学年にかけてみられる場合扁桃(へんとう腺)の肥大が原因となっていることがあります。
無呼吸になる程の場合、放置しておくと心臓肥大になってしまったり子供の発育への障害となることがあります。
重症の場合、肥大したへんとう腺(扁桃)を手術的に切除することで手術直後から安眠が得られるようになります。(入院が必要です)

成人の場合

中には睡眠時無呼吸症(SAS)のレベル(重症)になっている場合があり注意が必要です。
家族の方が気づいたら無呼吸が無いかどうか時々観察してください。
自覚的には、「ぐっすり眠れない」「朝起きた時だるい」「日中、眠気が強い」などの症状があります。
重症の無呼吸の場合、集中力が無くなり「仕事上のミス」「交通事故」の原因にもなり、中年以降の場合、成人病を悪化させたり、「心筋こうそく」や「脳こうそく」などの致命的な病気の原因にもなるとも考えられています。
当院では自宅でできる簡易検査を実施しており、無呼吸症の疑いが強い場合、専門医療機関へ紹介させていただいております。

風邪(耳鼻咽喉科の立場から)~たかが風邪と油断しないで~

風邪は身近な疾患ですが、「たかが風邪」というイメージから、つい油断してしまい、つらい思いをしたことがあるかもしれません。よく“風邪は寝て治せ”と言いますが、軽症のうちは身体の抵抗力(免疫力)で十分治り得るものです。しかし、逆にがまんをし過ぎて重症になってしまうこともよくありますので、どのような時に医師を頼ってほしいかを耳鼻咽喉科の立場からお話したいと思います。

風邪とは、種々の風邪ウイルスの感染によるもので、鼻水・頭痛・寒気・のどの不快感などを初期症状とし、通常は発熱もそれ程強くありません。(ただし、インフルエンザウイルスは別格で、初期から高熱など全身症状が強く出ます。)しかし、その後長引いた場合は、弱った体にウイルスの次に細菌が襲いかかってきます。鼻やのどや肺に細菌感染が起こり、過労やストレスなどで抵抗力がない場合、細菌に勝つことができず、発熱などつらい症状が悪化してきます。

さて、ウイルスと細菌ということばが出てきましたが、どちらも人間に感染する力をもつ微生物であることはご存じと思います。ただ、治療を考えますと、細菌に対する治療薬である抗生物質はたくさん作られていますが、ウイルスは細菌と異なり頑丈な構造をしていますので抗ウイルス剤を作るのは難しく、インフルエンザのような社会的な問題になる一部の風邪ウイルスに対してだけ作られています。

ふだん一般的な風邪と呼んでいるもののウィルスは多種存在し、それらに対する薬は無いのが現状です。市販の総合感冒薬は鼻水止めや解熱などの対症的な成分がまとめて入っているだけです。したがって、一般の風邪の初期の状態に特効薬的なものはなく、軽症のうちに“寝て治す’’ということになるわけです。しかし、二次的な細菌感染の状態になった場合には、抗生物質などの投与が必要になってきますので、特に過労やストレスの自覚のある方は早期受診をお勧めします。では、どのような時に受診すればよいのでしよう?

鼻汁や痰(たん)が、濁って色がついてきたら要注意!

風邪の初期には、鼻汁は多くは透明ですが、長引くにつれて黄色や緑色の膿(うみ)のような色になってくることがあります。初期の透明な鼻汁の時期なら、市販の総合感冒薬等を服用しながら、安静を保つことなどで治ることも期待できますが、膿性になってきますと抗生物質など病院で処方される薬が必要となってきます。“たかが鼻水”といって放置しますと、耳にも影響し中耳炎になってしまったり、悪化して頭痛などが強くなり重症になることもありますので、受診をお勧めします。

のどの痛みが強くなってきたら

のどの痛みが軽いうちは市販の総合感冒薬と自力で治ることも期待できます。しかし、悪化し始め、食事のときも痛むようになり、見ても赤く腫れ、ましてや白い膿がついてきたようなときには受診しましょう。悪化が進み、のどの周囲まで炎症が広がると水も飲めなくなり、入院しなければならないことが珍しくありません。もっとも重症なものは、口を開いても見える範囲は赤くも腫(は)れてもいないのに強い痛みがある場合です。舌の奥下方の見えない所にある気管の入り口が腫れる場合です。強い痛みだけでなく、腫れが高度になると呼吸困難になってしまい生命に関わる緊急状態となることがあります。耳鼻科医がもっとも恐れる状態の一つです。

心身の過労やストレスが、自律神経を介して身体の抵抗力(免疫力)を低下させることは、医学的にすでに証明されていることです。一般の方も頭では解っているとおもいますが、多様複雑な現代社会の中では仕事や家事などによる過労、ストレス対策がなかなか実行できていないのが現実です。対策として私が一番大切と思っていることは睡眠です。毎日睡眠をとることで脳の疲労がリセットされ生涯、体の機能が保たれるわけです。
風邪に勝つために、また健康的に余裕のある生活を送るためにも、日頃の体調ケアを実行してください。

村上耳鼻咽喉科医院
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